過剰な静電気が引き起こすデメリットと対策
乾燥する季節は特に気になる静電気。
静電気とは、物や体内に溜まった電気のことで、ある程度は必要なものであり良い作用もしますが、一定量を超えると人体にマイナスの影響を及ぼしてしまいます。
この静電気と電磁波の間には切っても切れない深い関係があり、静電気が溜まっていると電磁波の影響を受けやすくなるのです。
また、電磁波が多い場所では、静電気が溜まりやすくなるというクルマの両輪のような関係性です。
体表だけでなく、体内にも発生しているのをご存知ですか?これは「体内静電気」と呼ばれ、様々な不調の原因になりうるといわれています。
しっかり静電気対策をすることは、いきいき元気に過ごすためのひとつのポイントです。
冬場、ドアノブに触れると静電気がバチッとくることがありますが、体表の静電気が放電するとき、少なくとも3〜4万ボルトの電圧が発生します。
もはや、小さな落雷といっても過言ではありません。
これが肌を傷付け、花粉やほこりを引き寄せるなど、体に悪い影響を与えて様々な不調を引き起こすケースもあるのです。
バチッとくる体表静電気はもちろん、体内静電気はもっと体に悪影響を与えるといわれています。
体内静電気といってもピンとこないかもしれませんが、実は食事をしたり、呼吸をすることによって生まれる摩擦だけでも、静電気が発生しています。
静電気は摩擦が起こるところに発生するため、食べ物が消化管を通過したり、血液が血管を流れるときにも発生するといわれています。
静電気もある程度の量は人間が生きていくために必要なものです。しかし、過剰に溜まった静電気は人体に悪影響を及ぼします。
さらに長時間電化製品に囲まれた生活を送っていると、静電気はよりいっそう溜まりやすい状況になってしまいます。
一般的に体表静電気が多い人は、体内にも静電気が誘導されやすいと考えられています。
こうして溜まった体内静電気は体表静電気よりも抜けにくく、徐々にしか抜けていかないという特性があります。
通常であれば電磁波の発生源からある程度離れることで症状が軽減することも多いです。
しかし、中には電磁波の発生源から離れても、なかなか改善の見られない場合もあります。
これらの原因は静電気がすぐに消えずに人体にとどまり続ける静電誘導という性質を持っているからです。
このように体内で発生した逃げ場のない静電気は脂肪に溜まりやすいといわれています。
人間の中で一番脂が多いのは脳で、約6〜7割が脂肪分でできています。脳や頭蓋骨の内側などに静電気が溜まると、頭がボーっとした状態に陥りやすくなってしまいます。
他にも脂肪がつきやすいおなかやお尻、髪の毛の毛根などにも静電気は溜まってしまいます。ストレスで緊張した状態が続くと、体内静電気が増えるという研究もあるそうです。
また、人体に静電気が溜まると、皮膚表面の微弱な生体電気の流れを妨げ、皮膚が乾燥しやすくなるのです。
まず電磁波が発生するものからできるだけ離れると同時に、人体に溜まった静電気を除去することが必要です。
【体内静電気が増えるデメリット】
1.血液がドロドロになり、血管も硬くなりやすい
2.冷え性や肩こり、関節痛などの症状を引き起こす
3.身体が水分コントロールできず、むくみやすくなる
4.髪の毛で発生した静電気が毛根を傷付け、薄毛の原因になる
5.体内のビタミンCやカルシウムが排出されやすくなる
6.花粉やほこりなどのアレルギー要因を引き寄せやすくなる
7.免疫力低下や自律神経の乱れの要因になる
【体内静電気を減らすためのポイント】
1.手で地面を触る、素足で土の上を歩くなどのアーシングを実践する
2.部屋の湿度を65%以上に保つ
3.顔だけでなく、全身の保湿を心がける
4.できるだけ天然繊維の衣類を着る
5.偏食せずに、ミネラル豊富な食生活にする
6.静電気対策アイテムを上手に活用する
7.家の中など長時間過ごす場所の電磁波対策を行う
私も昔から乾燥肌気味でクルマのドアノブやエレベーターのボタンを触るときにバチッとくることが多かったのです。
しかし、先に述べたような対策を行うことで、今ではほとんどバチッとこなくなりました。
おさらいになりますが、静電気そのものは人間が生きていくために必要なもの。静電気が過剰に溜まりすぎることが問題です。
あまりバチッとこないという方でも、体内に静電気が溜まっている場合もありますので、電磁波だけでなく静電気とも上手に付き合っていきたいものです。
カタカムナ・クスリ絵の学校
京都校校長
森 雅之
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